3-1. BidとAskで分かるスプレッドの見方

FX(外国為替証拠金取引)

FXを始める前に、やらなければならないのはFX会社を選ばないといけない事です。口座を開いて証拠金を預けないことには、取引を始めることができません。

FX会社を選ぶときのポイント重要基礎ポイントは、4つあります。

  1. 『通貨ペアの取引単位』
  2. 『通貨ペアの数』
  3. 『スプレッド』
  4. 『スワップポイントの水準』

通貨ぺアとは、何かを知りたい時には下記の記事で復習しましょう。

今回は、スプレットについて紹介します。スプレットの事を知るには、通貨ペアについて理解できてないと難しいので上記の記事で理解しましょう。

スプレッドとは?

スプレットは、すごく簡単にいうと取引する際の手数料とでも思ってください。

正確には、通貨ペアの値段の開きの事を指します。 ニュースなどでこういった内容を聞いた事はありませんか?

「現在の東京外国為替市場のドル/円の動きは、105円90銭から105円93銭の間で推移しています。」

というようなフレーズです。この「900銭から930銭の間」がスプレットの事を指しており、この表示方法は「2WAYプライス」と言います。

下の図は、会社でありがちな「2WAYプライス」で表したものになります。

この場合だと、スプレットは0.3銭になります。FX会社によってはドル円のスプレットが0銭という所もあります。ドル円のスプレットは、基本0.2〜0.3銭ぐらいになっています。

Ask(買値)とは、Ask rate(アスク・レート)を指す。

為替取引において、金融機関の売り手側が「この値段なら売れる」として提示する値段、つまり、投資家の買値を指す(=金融機関の売値とも言える)。

例えば、ドルの値段を表す場合、「100.900円-100.903円」などというように提示される場合は、右側に表示される高い方の値段がAskである。

FX(外国為替証拠金取引)では、一般的に2WAYプライス方式のため、BidとAskが同時に提示される。

Bid(売値)とは、Bid rate(ビッド・レート)を指す。

為替取引において、銀行などの金融機関の買い手側が「この値段なら買える」として提示する値段、つまり、投資家の売値を指す(金融機関の買値とも言える)。

例えば、ドルの値段を表す場合、「100.10円-100.15円」などというように提示される場合は、左側に表示される低い方の値段がBidである。

FX(外国為替証拠金取引)では、一般的に2WAYプライス方式のため、BidとAskが同時に提示される。

取引すると必ずマイナスからスタートするのはなぜ?

マイナスからスタートするのは、取引時にFX会社が定める「スプレット水準分」引かれているからです。

FXではポジションを持った瞬間から、スプレット水準分だけのマイナスからスタートとなり、故に、スプレットは投資家にとっての取引コストになりFX会社の利益となるのです。

その為、スプレットは狭いところが有利とされています。

また、FX会社によってはメジャー通貨ペアのスプレットを0にしているところもありますので、FX会社を探す時には自分がどの通貨ペアで取引したいのかによって選定するのも一つの手段です。

スプレットを徹底深掘り!完璧に理解しよう!!

スプレットは状況によって変化する

「スプレット原則固定」となっていることがほとんどですが、実際には「例外あり・ 原則固定の適用対象外」などがあり、市場の状況や時間帯によって変化するのが一般的です。

これは、FX会社によって変わってくる内容になるのですが、基本は取引量が多くなればなるどスプレットの幅は小さくなり、取引量が少なければ少ないほどスプレット幅は広くなる傾向があります。

この事から、流動性が豊富な対ドルの通貨ペアはスプレット幅が狭く変動幅もそこまで大きくなりにくく、メジャー通貨が絡まない通貨ペアはスプレットが広くなります。

スプレットの単位 〜「銭」と「pips」を理解しよう!〜

今までは、FXを知らない方に分かりやすいように馴染みのある「銭」で紹介しましたが、スプレットを表す単位は基本「pips」で表されることもあります。

スプレットの単位は、呼び方に規制があるというわけではないのですが、「銭」が使えるのは通貨ペアの片方が日本円である「クロス円」でしか使えません。なので、「 EUR/USD(ユーロ/米ドル)」や「 EUR/GBP(ユーロ/ポンド)」などの日本円を深まない通貨ペアでも、共通で使える単位が必要になります。

その時に、使用できる単位が「pips」です。

「銭」とは、クロス円(米ドル/円などの日本円を含む通貨)のみ使用できるもので、

  • 銭=0.01円(1円の100分の1)
  • 厘=0.001円(1円の1000分の1)

となります。

「銭」・「厘」が消えるまで…

  • 1953年
    昭和28年「小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律(いわゆる小額通貨整理法)」の制定で、1953年までは1円未満の紙幣や貨幣も発行されていましたが、同年12月31日限りで通用力を失いました。※この法律が制定された理由としては、当時の物価情勢で1円未満の通貨が取引で利用されることがほとんどないからでした。

なお現在も、1円未満の紙幣や貨幣は通貨として使用できませんが、計算単位として残り「銭は『円の百分の一』をいい、厘は『円の千分の一』」と定められています(通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第2条第2項)。

以上のことから、現在でも利息や外国為替の計算などには、1円未満の単位が使われています。

「Pips」とは?『Percentage In Point』の略称になります。

「pip」は、FXで通貨の共通単位として使用され、「pips」はその複数形の事指します。
なので、1pip以外は〇〇pipsとなり最後に「s」が付きます。(0.2など小数点以下の数字も「pips」になる)

これが、「pip」と「pips」の違いです。

使用用途としては、「米ドルが○pips変動」というように異なる通貨ペアでも共通の単位で変動幅を表せるほか、スプレッドの買値と売値の差を表すスプレッド(買値と売値の差)の単位としても用いられます。

スプレッドの単位としても同様であり、例えば、あるFX会社が米ドル/円のスプレッドを0.2pipsと提示している場合、それは1ドルにつき日本円で0.2銭の手数料がかかることを表します

クロス円(米ドル/円などの日本円を含む通貨)の場合

・1pip=0.01円(1銭)
・10pips=0.1円(10銭)
・100pips=1円(100銭)
となります。

例:米ドル/円=104.321円の時
321の「2」の部分が1pipとなります。

クロス円以外の通貨ペア(今回はユーロ/ドルで解説)の場合

・1pip=0.0001ドル(0.01セント)
・10pips=0.001ドル(0.1セント)
・100pips=0.01ドル(1セント)

例:ユーロ/米ドル=1.54321ド米ドルの時
54321の「2」の部分が1pipとなります。

手数料とスプレッドの違いは?

FXトレーダーにとっては、「手数料」と「スプレッド」の意味はほぼ同じと思っていただいて結構です。

多くのFX会社は「手数料無料」を謳っていますが、これは、売買手数料が無料なだけであり2WAYプライスで発生するスプレット分がかかる可能性があることを覚えていきましょう。

FXシステムトレード自動売買を提供しているFX会社は、システム使用料として「手数料」を頂いている所もあります。つまり纏めると、2WAYプライス分の「スプレット」+システム使用料による「手数料」を投資家は払うことになります。

pips(ピップス)を徹底深掘り!完璧に理解しよう!!

pipsを使った損益の算出方法

Question

  1. 米ドル/円の取引で100.00円のときに1万ドル分の新規ロングポジション(買いポジション)を保有。
  2. その後100.05円のときに決済売りをおこなった場合

獲得pips、利益は何円になりますか?

Answer

獲得pipsの求め方

まずは、差益を求める。
100.05円(決済の売値) – 100.00円(新規の買値) = 0.05円
0.01円で1pipsになるので、0.05円の場合は『5 pips』となる。

利益の求め方

利益は以下の計算式で出すことができる。
獲得pips × 1pipあたりの単位 × ポジション保有量
5 pips×0.01円×10,000ドル500円

pips(ピップス)を使った投資効率の算出方法

米ドル/円が1ドル=100円の時に2人の投資家が、下記のポジションを保有してそれぞれ別のタイミングで利確を行なった。

Aさん
Aさん

僕は、1万ドル分の新規ロング(買い)ポジションを持ち、101.00円の時に売りました

Bさん
Bさん

私は、10万ドル分の新規ロング(買い)ポジションを持ち、100.10円の時に売りました。

Question
Q.1 それぞれの利益はいくらになるでしょうか?

Answer
Aさん→10,000円(=100銭(1円)×10,000)
Bさん→10,000円(=10銭(0.1円)×100,000)

AさんとBさんも、5,000円の利益となります。

Question
Q.2 それぞれの差益(買値と売値の差)はいくらになるでしょうか?

Answer
Aさん→100.50円-100.00円=0.5円 ⇨ 50pips
Bさん→100.10円-100.00円=0.1円 ⇨ 10pips

上記の質問で理解できることは、Aさんの方がBさんに比べて差益が大きいことがわかります。

利益額は同じでも差益は圧倒的にAさんの方が多いことから、圧倒的にAさんの方が投資効率が良い取引を行なっていると言えます。

この差益をpipsで表したことを「獲得pips」と呼び、獲得pipsが大きければ大きいほど、取引の成績が好調であると言えます。

pips(ピップス)を使った損失許容額の算出方法

損失許容額の算出方法
損失許容額の計算方法は下記のように出すことができます。

損失許容額÷取引量÷1pipあたり単位=差損が何pips

米ドル/円を10,000ドル買う場合

  1. 自分が今ある資金がどれぐらいあるか?
  2. そして、自分が今回の取引でどれぐらい損失額を許容で切るかを確認して、まずは、損失許容額を出す。
  3. その後に、自分がどれぐらいのポジションを保有できるかを決める。最後に、取引する通貨ペアの1pipあたりの単位が幾らかを知る。
  4. そうすると、損失許容額に対して自分がいくらの差益&差損を持てるかを知ることができる。

このことから、分かるのが取引量によって実際の損益の大きさが大きく変わることがわかります。pipsだけを意識していると強制ロスカットになる事もありますので注意しましょう。

損失許容額が10,000円のケース

10,000円(損失許容額)÷10,000ドル(取引量)÷0.01円(1pipあたり単位)=100pips
⇒買値から100pipsの下落まで許容

損失許容額が50,000円のケース

50,000円(損失許容額)÷10,000ドル(取引量)÷0.01円(1pipあたり単位)=500pips
⇒買値から500pipsの下落まで許容


FX取引において損益額だけでなくpipsを意識して売買することは重要です。しかし、pipsばかりにとらわれていると強制ロスカットになるケースも出てきます。

pipsに関する注意事項

FX上級者になると、新規の発注の際に利益確定の値幅と損切りの値幅をあらかじめ設定する投資家もいます

たとえば、「利益確定幅:60pips、損切り値幅:30pips」というように、新規ポジションの買値(または売値)からどのぐらい離れたら利益確定や損切りをするのか、一定のルールに従って取引するのです。

もしかしたら、FXの入門書にもこのような手法が書かれているかもしれません。

しかし、このやり方をそのまま鵜呑みにするのは良くないと考えています。
なぜなら、取引量によって実際の損益は大きく変わってしまうからです。

さきほどの「利益確定幅:60pips、損切り値幅:30pips」という設定で、1,000ドル取引した時と10,000ドル取引した時では、利益も損失も10倍の差が出てしまいます。

そのため、FX初心者の方は、pips幅で損切りのラインを決めないよう注意が必要です。

損切りラインは、pips幅ではなく許容できる損失額から設定することが好ましいです。まず許容できる損失額を決めてから以下のように損失許容pips幅を算出するとよいでしょう。

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