通貨とは?
通貨とは、「流通貨幣」の略称の事を指し、決済のための価値交換媒体とも言えます。
通貨は、政府が発行する貨幣と中央銀行が発行する銀行券の総称であり、発行する国家などの信用によって価格が変わります。なので、国の財政破綻や信用が失墜する事によって、通貨の価値が無くなって紙切れになると言うこともあり得なくない話なのです。

通貨が信用で成り立っている証ですね

そうですね。
紙幣は「日本銀行」が、硬貨は「政府」が発行しています。
それを私たちが信用しているからこそ貨幣経済は成り立ちます。

ちなみに、仮想通貨が信用される理由は「ブロックチェーン(過去に行われた全ての取引データをブロックにまとめた分散型のデータベース)」があり、中央管理者が不在でもトラストレス(第三者を信用する必要がない)が可能となるのです。
そして、通貨はUSD(米ドル)やJPY(日本円)のようにアルファベット3文字で示すことができ、この表し方が金融世界で標準的となります。
この表し方を「通貨コード」言い、ISO4217という国際的な基準で決められていますので、次の項目で通貨コードの見方を覚えましょう。
通貨コードの見方 〜2文字・1文字のルール〜
まずは通貨コードのアルファベットについて説明します。
3文字のうち「左の2文字が国名」を表し、「最後の文字は通貨の名称」を表しています。

基本的にはこの仕組みなのですが、一部で例外もあります。
ユーロは国ではなく経済協力圏で使われる通貨のため左の2文字はヨーロッパ全体を表しています。
本来なら通貨のユーロのスペルは「Euro」と書くので、「2文字・1文字ルール」に従うなら「EU・E」と書きそうなものですが、ユーロの場合は最後の文字を省いた「EUR」が使われます。
例えば、メキシコの通貨を見てみましょう。
メキシコの通貨名称は「ペソ(Peso)」ですが通貨コードは「MXN」と書きます。
なぜ、通貨の名称がPなのにNから始まるのか説明しますと、メキシコの通貨は1回だけ1/1000のデノミネーションが行われ「旧ペソ」から「新ペソ」へと変わりました。新ペソは「Nuevo Peso」と書くことができ、これによって通貨コードが「MXN」になりました。
その後、通貨名称は「新ペソ(Nuevo Peso)」から「ペソ(Peso)」に戻されましたが、通貨コードは新ペソ時に与えられたままだったので、「MXN」のままなのです。
デノミネーションとは、その通貨単位を切り下げる(金額の桁数表示を小さくする)、または切り上げる(金額の桁数表示を大きくする)ことで、デノミとも略される事もある。
経済政策の1つで、急激なインフレやデフレが起き、経済活動に支障をきたす際の解決手段として行われる。また、新たな為替相場制度への変更や通貨同盟への参加等の際に実施される。
とくに、ハイパーインフレ時(通貨の価値(信用度)が著しく低下し物価が大幅に上昇する事であり、国際会計基準によると「3年間で累積100%以上の物価上昇」の状態)に切り下げとともに、旧通貨から新通貨に切り替えるケースが多く、デノミ以前に使用できた旧通貨の単位が強制的に切り捨てられることで、市場における通貨量が減少し需給の関係が調整されると、ハイパーインフレがなくなると考えられる。
なお、デノミそのものによる他通貨との交換レートへの影響はない。
このように、「2文字・1文字ルール」が通じないものが多々あります。
この通貨コードを2つ並べると、FXでお馴染みの通貨ペアになるという訳です。
FXで見られる通貨コードの一覧表です。
| 国名・地域名 | 通貨名 | 通貨コード |
|---|---|---|
| EU圏 | ユーロ | EUR |
| イギリス | ポンド | GBP |
| オーストラリア | オーストラリアドル | AUD |
| ニュージーランド | ニュージーランドドル | NZD |
| アメリカ | アメリカドル | USD |
| カナダ | カナダドル | CAD |
| シンガポール | シンガポールドル | SGD |
| スイス | スイスフラン | SHF |
| ノルウェー | ノルウェークローネ | NOK |
| スウェーデン | スウェーデンクローナ | SEK |
| 中国 | 人民元 | CHN |
| 香港 | 香港ドル | HKD |
| 南アフリカ | 南アフリカランド | ZAR |
| トルコ | トルコリラ | TRY |
| メキシコ | メキシコペソ | MXN |
| 日本 | 日本円 | JPY |
通貨の大まかな種類分け
通貨には多くの種類があり、今回は「主要通貨」、「基軸通貨」、 「資源国通貨」と「高金利通貨」の3種類の通貨を紹介します。
1. 主要通貨
主要通貨と言われる通貨は、主に先進国の通貨の事を指し実需筋や投機筋にも多く取引される通貨。
どの通貨までを主要通貨というかは、どう定義するかでも異なります。
FXでは通貨の取引量が多い通貨が主要通貨の場合があります。
取引量が多い主要通貨
USD(米ドル)、EUR(ユーロ)、JPY(日本円)、GBP(英ポンド)、豪ドル(AUD)
※基本はUSDが基軸通貨とされる。基軸通貨の説明は、下記で行なっているので参照してください。
※左から取引量が多い順に並んでいる。出典は、BIS(国際決済銀行)の2016年から2019年のデータから。
【通貨ごとの取引シェア:2016-2019年】


主要通貨の見方は、使う場面や人によって定義が違う可能性があります。ニュースの報道とかだと下記の内容でも使うことがあります。それぞれの場面で主要通貨の定義をしっかり確認しましょう。
・IMF(国際通貨基金)のSDR(特別引出権)で採用されている通貨でいうなら、
USD(米ドル)、EUR(ユーロ)、CHN(人民元)、JPY(日本円)、GBP(英ポンド)などが上げられる。
少し特殊な言葉が出たので、下記に記しておきます。わからない単語があったら、ここから見てね。
IMF(国際通貨基金)とは、MFは、1944年にブレトン・ウッズ会議(米国ニュー・ハンプシャー州ブレトン・ウッズで開催された連合国国際通貨金融会議)で創立が決まり、この会議で調印された「IMF協定」により1947年に業務を開始した国際機関の事。2020年10月頃の加盟国は190か国です。
IMFの主な目的は、
①加盟国のサーベイランス(為替政策の監視)
②国際収支が著しく悪化した加盟国に対して融資などを行って、以下の事に寄与すること。
(1)国際貿易の促進
(2)加盟国の高水準の雇用とGNI(国民所得)の増加
(3)為替の安定
公式サイト
https://www.imf.org/ja/Home
SDR(特別引出権)とは、IMFが1969年に創設した国際準備資産のことであり、融資を行う時の単位である。IMF加盟国は出資割合に応じて融資を受ける権利が割り当てられており、国際収支が悪化した場合には自国が持つSDRを他の加盟国に渡すことで外貨を手に入れることができる仕組み。
BIS(国際決済銀行)とは、BISは、1930年に設立された中央銀行をメンバーとする組織で、スイスのバーゼルに本部が置かれている。2021年6月末頃、日本を含め63か国・地域の中央銀行が加盟してる。日本は1994年以降、理事会のメンバーになっている。
ドイツの第1次大戦賠償支払に関する事務を取り扱っていたことが行名の由来ですが、それ以外にも、以下の事を行っている。
①中央銀行間の協力促進のための場の提供
②中央銀行からの預金の受入れ等の銀行業務
公式サイト
https://www.bis.org/
2. 基軸通貨
基軸通貨とは、先程あげた主要通貨の中でも更に中心的な地位を占める通貨の事を指します。現在だとUSD(米ドル)です。
基軸通貨になる為には、3つの条件を満たしている必要があります。
- 各国通貨の価値基準となる
- 各国の銀行等が対外準備資産として保有する通貨(外貨準備)であること
- 決済通貨であること
3. 資源国通貨
資源国通貨とは、資源の輸出への経済的依存度が高い国の通貨の事を言う。
オーストラリア(豪ドル『AUD』)は、鉄鉱石や石炭の資源の輸出が多い。どちらも輸出量では世界1位。日本、中華人民共和国、韓国、インド、アメリカ合衆国が大手輸出相手国である。
カナダ(カナダドル『CAD』)は、原油や天然ガスなどの資源の輸出が活発です。石油輸出量・天然ガス輸出量が世界で5位 。
ニュージーランド(ニュージーランドドル『NZD』)は、世界全体の生乳生産量の3%程度であるものの、国内の人口が480万人と少ないく国内で生産された牛乳・乳製品の95%を輸出している事から、主要な乳製品輸出国となっている。
南アフリカ共和国(南アフリカランド『ZAR』)は、南アフリカが金やパラジウムなどの鉱山資源の輸出が活発。
資源国通貨は、その国が輸出する資源の価格の影響を強く受けるという特徴がある。
例えば、原油価格が上昇すると、カナダドルは買われ、逆に原油価格が下落するとカナダドルが売られる傾向などがある。
4. 高金利通貨
高金利通貨とは、政策金利(中央銀行が金融政策の手段として操作する金利)など金利水準が高い国の通貨を指します。
先進国の高金利通貨とし、オーストラリア(豪ドル『AUD』)、ニュージーランド(ニュージーランドドル『NZD』)が挙げられる。
また、新興国の高金利通貨として、メキシコ(メキシコペソ『MXN』)、トルコ(トルコリラ『TRY』)、南アフリカ共和国(南アフリカランド『ZAR』)が挙げられる。
今回は日本と比べて金利が高いか低いかを比較している。
「高金利」の認識は、国によって異なる。低金利である日本からみると他の多くの国の通貨は高金利になりますが、一般的には、上記の国が挙げられる。
高金利通貨は高い利回りの恩恵を受けることができるが、政治・経済基盤の脆弱性によるリスクも抱えている点に注意を要します。
またマイナス材料が発生すると、その国の株・債券・為替相場などのボラティリティ―(価格変動性)が大きくなりやすい特徴があります。
主なリスクとして、
- 地政学的なリスク
- 経済成長率の低迷
- 市場の不完全性
- 高インフレ
- 比較的高水準の経常赤字および対外債務
- 政治的な不透明性・不安定性
などが挙げられ、これらが金利や為替相場等の急激な変動につながる可能性があります。
通貨ペアとは?

通貨の売買には、1つの通貨を買う一方で対価としてもう一つの通貨を払うという事が行われる為、必ず2カ国間の通貨を使います。
その為、取引に登場する2つの通貨の組み合わせを通貨ペアと言います。
通貨ペアの表示ルール
ルール1 左側と右側の通貨の役割
通貨ペアがどのように表示されているかを見ていきましょう。

為替レートが示すように、FX市場の取引においては左側の通貨を基準に取引を行い、右側の通貨で決済します。
では、実際にUSD/JPYで考えてみましょう。
USD/JPY -買いで取引を開始した場合
- USD/JPYが110.00のときに1万買う。
- 111.00になったときに決済を行う。
最初に110万円で1万ドルを買い、111万円で1万ドルを売却したことになるため、1万円の利益が発生します。
USD/JPY -売りで取引を開始した場合
- USD/JPYが111.00のときに1万売る。
- 110.00になったときに決済を行う。
最初に111万円で1万ドルを売り、110万円で1万ドルを買い戻したことになるため、1万円の利益が発生します。

「クロス円」は理解できたのですが、そしたら、日本円を交えない「ドルストレート」などはどうなりますか?

そこまで、難しく考える必要はありませんよ。
それでは今度は、ドルストレートの中一つEUR/USDで考えてみましょう。
EUR/USD -買い取引を開始した場合
- EUR/USDが1.1100のときに1万買う。
- 1.1200になったときに決済を行う。
最初に11,100ドルで1万ユーロを買い、11,200ドルで1万ユーロを売却したことになるため、100ドルの利益が発生します。(ただし、FX会社ではこの100ドルを自動的に円に両替して受け渡しを行います。)
このようにFX取引における損益は右側の通貨で発生するという特徴があります。
慣れないうちは、難しいかもしれませんが、左側の通貨を取引し、右側の通貨で決済し、損益が発生と考えると、徐々に慣れてくると思います。

このように、左側の通貨と右側の通貨の関係を意識していれば簡単ですね!

左側の通貨は「取引」右側の通貨は「決済(損益が発生する)」である事をしっかり覚えましょう。そしたら、今度は自分でどうなるのかを計算してみましょう。
EUR/AUDの損益計算(自分で一度計算してから見てみよう!)
ユーロの取引を豪ドル建てで行うことになる。故に、損失は豪ドルで発生する。
↓
取引数量が1(1ユーロ)でレートが1動くと1豪ドル分の損益が発生する。
1万ユーロの場合は、レートが1動くと1万豪ドル分の損益が発生すると言うことになる。
↓
実用的な物にまとめると、1万ユーロの場合は0.0001の変動によって1豪ドル分の損益が決まる。
このように、通貨ペアは、左側は「主軸通貨」、右側は「決済通貨」であり右側で損益が確定します。
混乱してしまった場合は、ドル円などの普段よく取引する銘柄に置き換えて考えてみましょう。
ルール2 通貨ペアの並び順
通貨ペアの並び順(左側(主軸)通貨の並び順)は優先順位は、外国為替市場の慣例で決められています。
| 優先順位 | 国名・地域名 | 通貨名 | 通貨コード |
|---|---|---|---|
| 1位 | EU圏 | ユーロ | EUR |
| 2位 | イギリス | ポンド | GBP |
| 3位 | オーストラリア | オーストラリアドル | AUD |
| 4位 | ニュージーランド | ニュージーランドドル | NZD |
| 5位 | アメリカ | アメリカドル | USD |
| 6位 | カナダ | カナダドル | CAD |
| 7位 | シンガポール | シンガポールドル | SGD |
| 8位 | スイス | スイスフラン | SHF |
| 9位 | ノルウェー | ノルウェークローネ | NOK |
| 10位 | スウェーデン | スウェーデンクローナ | SEK |
| 11位 | 中国 | 人民元 | CHN |
| 12位 | 香港 | 香港ドル | HKD |
| 13位 | 南アフリカ | 南アフリカランド | ZAR |
| 14位 | トルコ | トルコリラ | TRY |
| 15位 | メキシコ | メキシコペソ | MXN |
| 最下位 | 日本 | 日本円 | JPY |
※今回は、FX取引で見られる通貨を例に上げている為、この順位は載っていない通貨によって順位が変わる可能性があります。
このようになったのには、理由があります。まずは、どうしてこのような順番になるのかを区分ごとに確かめてみましょう。
通貨ペアの並び順(区分ごと)
- EURは常に主軸通貨
- EUR/GBP以外ではGBPが主軸通貨
- イギリス連邦の国AUD→NZD→USD→CAD→SGD
※アメリカ合衆国も元々はイギリス連邦に加盟していたためここに入ります。香港はイギリス連邦に入っていなかった為、香港ドル(HKD)はこの区分に入りません。 - ヨーロッパの国※CHFとかなどはここに入る。このあたりから、上の表の順番が入っていない国によって変わる
- 新興国などその他の国※ここから更に国が増えていくため順番が変わる。ここでは、FX会社で取り上げされやすい通貨を上げている。
- 最後は日本
- プラスまた金属やCFDなどは左側に来ます。
為替取引はロンドンを中心に発展したので、昔はイギリスのポンドが主軸通貨で最優先に上げられていました。
オーストラリアの豪ドル、ニュージーランドのニュージーランドドルなどは、昔イギリス連邦に入っていた為優先順位が高くなっています。特に、オーストラリアやニュージーランドの国旗を見るとイギリスの国旗が入っていることからも分かるでしょう。アメリカも同様です。
その次に、ヨーロッパの国が入りその次に新興国などの国が入ります。最後に日本となります。全ての通貨ペアにおいて日本円は常に左側(=決済通貨)に表示されることを覚えておきましょう。
ちなみに、ユーロがポンドより優先順位が高いのは、イギリスがユーロ誕生で最優先の席を譲った格好です。

現在の形式になったのは、歴史が関係しているのですね。

はい。
ただし、必ずしもその順番で表示しなければいけないわけではありません
例えば、「Trade View」ではJPY/USDなどの表示などもあります。あくまで通例があるだけです。
しかし、上記の例は極めて稀ですので通貨ペアの並び順のルールはしっかり覚えましょう。
通貨ペアの大まかな種類分け
【通貨ペアごとの取引シェア:2016-2019年】

基本は、米ドルを絡めた通貨ペアが上位を占めています。
一番取引シェアが大きい通貨ペアは通貨別の上位2通貨を組み合わせたEURUSDで24%、続いてドル円が13.2%と次いで高いシェアとなっています。
この2つの通貨ペアに3位のGBPUSDの3つの通貨ペアだけで全体の半分近くを占めています。
取引量の少ない通貨ペアは取引量の多い通貨ペアに比べ、値動きが荒い傾向があります。
FXは相対取引と言われ基本的に、売る人と買う人がマッチングして価格が決定します。
取引量が多いドル円などですと、市場ですぐに売りたい人・買いたい人を見つけることができるため、値動きは比較的滑らかな動きとなる傾向がありますが、取引量が少ない通貨ペアだと売りたい人・買いたい人を見つけるのが難しくなるため、次の価格までの値幅が広くなり値動きが荒くなる傾向があります。
これらの通貨ペアは普段から値動きが荒いほか、何らかの売り材料、買い材料が生じた際も、短期間で大きな変動となることも少なくないため、取引を行う際は十分に注意が必要です。
クロス通貨とは?
米ドルを含まない通貨ペアの事をいいます。
EUR/GBP(ユーロ/ポンド)とは、ユーロ/ポンドはイギリスとEU経済圏の経済活動を支える重要な通貨ペアです。特に、2016年6月23日のブレグジット決定以降、ユーロ/ポンドの動向から目が離せません。
EUR/JPY(ユーロ/円)とは、世界で2番目に大きな流通量を誇るユーロは通貨ペアにおいて米ドルの役割を担うことができます。一例がユーロ/円です。米ドルと円はどちらもSafe Haven (資産の安全な避難先)と考えられていますので、米ドルの代わりにユーロと組み合わせることによりその影響を排除することができます。
EUR/CHF(ユーロ/スイスフラン)とはユーロ/ポンドやカナダドル/米ドルの関係性と同様に、ユーロ/スイスフランはお互いの国の経済関係により密接に結びついています。2011年からの4年間、スイスフランの価値はスイス国立銀行によってユーロにペッグされていました。
また、通貨ペアに関連してよく使われるのが「クロス円」という用語です。
クロス円とは、クロス通貨が米ドルを含まない通貨であり、この条件に日本円との組み合わせの通貨ペアがクロス円と言います。
例…EUR/JPY、GBP/JPY、AUD/JPYなど
参照:https://www.ig.com/jp/major-currency-pairs
ドルストレートとは?
クロス円とともに通貨ペアに関連してよく使われるのが、「ドルストレート」という用語です。通貨ペアに米ドルが含まれているものをドルストレートといいます。
EUR/USD(ユーロ/ドル)とはEUR/USDまたはユーロドルは世界で最も取引されている通貨ペアです。
この通貨ペアが世界最大の経済大国であるアメリカと世界に2番目に大きな経済規模を誇るEUの通貨の組み合わせであることを考えると当然と言えるでしょう。
2002年から本格的に流通を始めたユーロを含むこの通貨ペアは主要通貨ペアの中で最も新しいものという特徴もあります。
USD/JPY(ドル/円)とは、ドル円取引について多くのトレーダーが最初に気が付くことは、1ピップの価値が他の主要通貨ペアと比べてかなり大きいという点だと思います。これは米ドルに対する円の価値が比較的低いことに起因しています。
金利の低い国の通貨を借りて金利の高い国の通貨に投資するキャリートレードでは、取引の半分が円を使用して行われています。日銀は低インフレと低成長に対する戦いを長年にわたって続けており、結果としてゼロ金利政策やマイナス金利政策を実施してきている経緯が背景に存在しています。
また、先行き不透明な経済情勢でも円高となることからも分かるように、円はSafe Haven (資産の安全な避難先)として広く認知されています。トレーダーは米ドルについても同様の見方を持っており、このことはドル円の動きを複雑にしています。
GBP/USD(ポンド/ドル)とは、「ケーブル」という愛称の由来は、大西洋を走る海底ケーブルを通じてクォートを送信していた歴史にちなんだものです。米ドルにその地位を奪われる前は、英ポンドが世界の準備通貨でした。
ポンドドルとユーロドルEUR/USDには多くの共通点があります。まず、イギリスはユーロを導入していないものの、その経済的な強さは依然としてEUとの強い結びつきの上に成り立っています。第二に、ドル・スイスフランやドル円と異なり、米ドルはポンドドルとユーロドルの両方の通貨ペアにおいてクォートカレンシーとなっています。つまり、ポンドドルとユーロドルは米ドルが弱くなった時に上昇し、強くなった時に下落する傾向が強いことを意味しています。
他の全ての通貨ペアと各国の中央銀行がそうであるのと同様、ポンドドルを構成する2つの通貨の動向を監視するイングランド銀行と米FRBはこれらの通貨に対して大きな影響力を持っています。
USD/CHF(ドル/スイスフラン)とは、アメリカや日本、EUのようなグローバル経済圏ではないスイスの通貨であるスイスフランが主要通貨トップ4に入っていることに違和感を覚える方もいるかもしれません。
その理由は、日本円と同様にスイスフランがSafe Haven (資産の安全な避難先)として認知されているためです。トレーダーは不安定な経済情勢下や市場が急変動している際に有効な低リスクの投資先としてスイスフランを利用します。 スイスが安定性や安全性、中立性といった自国に対する信頼を長年に渡って保っていることがこの地位を築いた要因であると言えるでしょう。
通常、スイスフランは市場のボラティリティが低い時はユーロの値動きに同調します。これはスイスがユーロ経済圏と密接に結びついているためです。
参照:https://www.ig.com/jp/major-currency-pairs
コモディティ(商品)通貨
石油、石炭、鉄鉱石などの商品と密接に関連する価値を持つ通貨ペアを指します。
AUD/USD(豪ドル/米ドル)とは、天然資源国の通貨として商品市場において重要な役割を持つ、豪ドル、カナダドル、ニュージーランドドルは「コモディティ通貨」として認知されています。例えば、豪ドル/米ドルは鉱山や牛肉、綿や小麦といった市場と強いつながりがありと考えられています。
そのため、コモディティ市場における値動きは豪ドル/米ドル相場の変動に大きな影響を与えます。また、豪ドルは、一般的に他の中央銀行より高い金利を好む傾向のあるオーストラリア準備銀行(RBA)による政策金利の決定によっても変動します。
USD/CAD(米ドル/カナダドル)とは、国有面積において世界第二位を誇るカナダは豊富な森林資源や天然ガス、石油を持つ天然資源国であり、コモディティ市場における値動きは米ドル/カナダドルなど「コモディティ通貨」の相場の変動に大きな影響を与えます。
また、この通貨ペアにはカナダドルのパフォーマンスが米国経済と密接な関係にあることからくるユニークな特性があります。それは、米国経済との関係性ゆえに、ユーロ/カナダドルのようなマイナー通貨ペアにおいては、カナダドルが米ドルと似たような動きをするという点です。しかし、対米ドルとなると、
その動きは非常に予測しづらいものとなります。
NYD/USD(ニューージーランドドル/米ドル)とは、ニュージーランドドル、別名「キウィ」も米ドルとの組み合わせによって主要なコモディティ通貨のひとつとなります。国際貿易や観光と並んで農業はニュージーランド経済の柱であり、そのためニュージーランドドル/米ドルは農産物銘柄の値動きの影響を受けます。
ただし、他のすべての通貨ペアと同様に、中央銀行の影響力を軽視してはいけません。この通貨ペアについては、ニュージーランド準備銀行の決定する政策金利、特に米FRBと異なる方針を取っている場合に注意が必要です。

